遺書として残すなら
私の人生はあやまちばかりでした
この世には私という存在が
不必要に感じてそうして
自分がいなくても
何も変わらない風景に少し安堵し
私は要らないのだと常々思うのです
助けて欲しいとよく思っていましたが
自分を助ける方法に気がついていたんです
募金活動
私は一度だけ
あ○い羽募金活動をしたことがあって
その時集まった金額は
4万弱
一生懸命頑張ったから
ステーキを奢ってあげるよといわれ
なにも知らずついて行き
たらふく肉を食い
これ誰が払うんですか?と聞くと
さっき集めたじゃんと
微笑みながら答えられ
私は一生募金活動にはお金を入れない事にした
仲良し3人組
みずきという女の子がいました
心臓病で余命から半年以上経っても
生きてるような強い子でした
そんな彼女と仲良しだったのは
私となつきでした
毎日3人でアホなことをしたり
学校をサボって遊んでいました
ある日のことです
みずきの病態は悪化して
もうダメかもと心臓の写真が
LINEで送られてきて
病院に着いた頃には終わりが見えていた
好きな人と結婚したかったよ
その願いを叶えるには
私達は若すぎました
叶う事なく彼女は死にました
彼女の病気を治すために作られたお金は
両親の自殺による保険金でした
みずきのお姉ちゃんも病院へ行く事にし
ガンでした
今からなら治るなら一緒に生きてみよう?
そういうと
もうダメなんだ私と泣き出して
どうしてかと聞くと
余命宣告をうけてしまったそうです
家族も失い先の未来も奪われた
みずきのお姉ちゃんを
救う言葉はどこにも落ちていませんでした
みずきの葬式が終わると
近所の山で自殺していました
なつきはそれを聞いても
あっけらかんとしていて
こんな悲しい世界二人で
変えようよと言ってくれて
私は嬉しかったけど
その言葉の先に続いたのは
オレ達付き合わない?でした
そんな気分にはならず断りました
なつきの家の近くにある高層ビルから
なつきは飛び降りてしまいました
高校一年生の冬のことでした
私には死神がついている
そんな想像すらしてしまいました
誰もいない踏切で
みんなが守っているルールがある
単純な物だけれど
それを破ったら
この世界から消えることができる
幸せならば死ぬことなんて
考えやしないよって
前付き合ってた人が言ってましたが
どれだけ幸せであろうと
死にたいは持病みたいなもので
常に付き纏ってくるんです
あの黄色い線を越えられたなら
私の今ある幻覚も幻聴も
歪んだこの世界の法則や
私がパニックになって
後ろ指刺す人達の目線も
気になる事なんてなく
死ねるのかなって思うんです
overdoseしたあの日から
別になんら変わる事なく生きています
怠惰に息を潜めながら
慎ましく穏やかに生きていたい
静寂をください
怒りを忘れさせてください
優しさを欲しています
それはどこにあるのか?
その答えは踏切の先に
見えた気がした