ステキなお家
小学生の頃
よく通る道にステキなお家がありました
紫色のお家
私はなんだか紫色が好きな子でした
今も好きだけれど
昔ほどではない
その家は学校で
とてもとてもじみな子の家で
ギャップがエグい
そう今では思い返す
その子の名前は仮に
ハルキとします
ハルキは変な子でした
学校の外限定で
かなりおちゃらけていて
陽気で話していてとても面白く
ユーモラスな方でした
ハルキくんはでも学校では
なにも話さないぐらい内気
なんやこのギャップは
私は図書室によくこもっていた
本の虫だった
本ばかり読んで取り憑かれているんかというレベル
自分の人生には華が無くて
本の中には鮮やかな華があり
私はその中へ度々逃げ込んでいたような
そんな気がいたします
ハルキくんも
その住人の一人でした
不思議の国のハルキやん←
ハルキくんはね
飛び出す絵本が好きだったんですね
可愛らしい
私はかたーい小説ばかり読んでいて
だけれども話は彼とよくあいました
本を読む人というのは
なんやかんや面白いのだ
んや、創作物を楽しむ人は
面白い人が多いと思う
だからかな彼に少し惹かれるものがあったのは
今日はそんな彼の家を
横目に通った
変わらず紫色
ではなかったのですが
派手めなピンクでした
ブレない姿勢を
真似したいと少し思ったが
私はニートなので
早く変わりたいと思った
周りの色に染まりたい
灰色とか白とか
お墓のような形をした
お墓のような色の家
それらに交わらない
ハルキくんの家とハルキくんと
私というのは
どこか同じようなものがあったのかもしれない